仕上がりについての前に頑張った壁塗り作業の話を・・・。10月2日に始まったリフォーム、毎日スケジュールに沿っていろいろな作業が進められ23日には予定通り引渡し。やれやれ・・・と言いたいところでしたがここからがまた新たなスタート。リビングからキッチン、玄関までと洗面所の壁を塗らねばなりません(天井は首を痛めそうだったのであらかじめフランス壁との違和感のないクロスを貼っておいてもらいました)。週末にはとりあえず引っ越し作業(あまりに近かったので引越しも自分たちで。こんなところでコスト削減・笑)と不用品処分のためのフリーマーケットも待っていたのでなんとか目途を立てなければなりませんでした。自分で決めたこととはいえ初めての慣れない作業。最初にやり方を一通り教えてもらったものの、果たして本当にできるのかとちょっと不安もあり・・・と弱音を吐いているヒマもないので頑張って作業開始!まずは壁を塗る前のひと仕事。周りが汚れないようにシートとマスキングテープで養生を(写真は貼った様子)。養生は周りが汚れることに気を遣うことなく壁を塗るための大切な作業・・・ではあるのですがこれが素人にとってはけっこう大変。手馴れた知り合いの方に手伝ってもらったからこそなんとか手際よくできたものの、それだけでもかなり時間を費やしました。先行きが不安・・・。
長くなるので興味がある方は・・・
気を取り直して次の日から壁塗り作業へ。今回使用することにしたのはセニデコ社のフランス壁(西洋漆喰)。南仏プロヴァンスの石灰岩をベースに作られた人にも環境にも優しい室内専用塗り壁材・・・なのだそう。なぜこれを選んだのかというと、リフォームを頼んだ業者さんがセニデコの代理店でもあったから(笑)とはいえ安易に決めたわけではなく、その素材の性能や取り扱い易さなども決め手ではありました。①湿気の多い日本の風土にも適した調湿、消臭機能に優れている ②どんな下地にも使用可能である ③天然素材であるため施工時も安全に作業ができ、模様替えの際の重ね塗りも可能である ④石灰を主成分としホルムアルデヒドやVOCを含んでいない健康を考えた素材である ⑤取り扱いやメンテナンスが素人でもやりやすい・・・など、この商品を知るほどにこれを使いたいと思える条件を満たしていました。とはいえ本当にできるのかどうか・・・ということでこちらの業者さんが行う壁塗り体験イベントに行って、とりあえず自分でできるかどうかを試してみたのですが、実際に扱ってみてこれならできるかもと思えたことも決め手のひとつだったのでした。
使用したセニデコ社のデコ・プロヴァンス(左下の写真)。とその前に、デコ・プロヴァンスを美しく仕上げるためにセニクリル(右上の写真)という下地剤をローラーで塗らねばなりません。これをクロスや石膏ボードの上に塗っておくことでどんな下地でもデコ・プロヴァンスの使用が可能となるわけです。ひと通り下地剤を塗り乾いたところで(1日おけばほとんど乾きます)ようやくデコ・プロヴァンスの出番。やや固めのペースト状になっているので水を加減しながら加えて練ります(柔らかくなりすぎると塗るときにボタボタ落ちてしまうし、固すぎると伸びが悪くて扱いにくくなるので注意)。日本の漆喰などは固すぎて練るのが大変らしいのですが、その点でもこれは使いやすいのかも。あとはコテを使って壁に練ったベースを伸ばしていきます。塗り始めはどうなるかと思いましたが、作業を進めるうちにスムーズに仕上げることができるようになりました。あまり薄すぎても厚く塗りすぎてもキレイに仕上がりません。なるべくナチュラルな雰囲気に仕上げたかったのでコテ跡をあまり残し過ぎないように気をつけました。天候や気温にもよりますが約24時間で乾きます。乾いたところでコテ跡の出方や荒さがなどが気になる所を紙やすりで削って調整。そして最後の仕上げにデコ・プロヴァンス・ワックス(写真を撮り忘れた!)をローラーで塗布(細かい部分はハケなどを使用)。このワックスはそのまま使えば生成りっぽい色なので、最終的な仕上がりは真っ白というより少し柔らかい白色の壁になります。この段階でワックスに専用のカラーを調合すると色目をつけることもできます(11色展開)。私は白い壁を希望していたので使用しませんでしたが、着色の方法によって南仏風のクラシカルな壁面を表現することができるそうです。ワックス自体は水とパラフィン、蜜蝋でできているので塗っているとミツロウの甘い香りが漂っていました。このワックスを塗ることで壁が手垢などで汚れても取れやすくなります。(普通の漆喰は汚れを削らなければ取れません)これは何かと汚しやすい可能性がある小さいこどもがいる家庭にとっては嬉しいこと!
全体を通して作業中の匂いなどはそれほど気になりませんでした。ヤスリで削る段階では細かい屑が飛び散るのがちょっとツライのと、角や隅の部分をコテを駆使して塗ったり、高い部分などの作業は大変でしたが、慣れてしまえばなんのその(笑)とはいえ一日中作業する訳にもいかず1日4、5時間程度の作業ペースで(母も途中参加でかなり助けてもらいましたし)すべて塗り終えて片づけが終わった時はすでに2週間以上が経過してました(ちなみに作業に使った道具は水洗いで処理できます)しかも腕と手首を痛めて整体通い(苦笑)その間実家にお世話になりっぱなしだったし、りぃもすっかりお留守番が慣れてしまってました(帰ってくると「ママ壁塗った?」と聞くのが日課に・苦笑)そこまでしてやる必要があったのかと思ったりもしましたが、この家にこれから長く住むことを考えるとどうしても手を抜きたくなかったのです。最終的に塗料がかなり余ったので予定していなかったトイレの中も塗りました。それでも余っているので保存可能期間の間にりぃの部屋になる予定の洋室を塗ろうと画策中。
右上の写真で少し壁の質感がわかるかな?ちなみにコンセントプレートとスイッチプレートも変えることができる部分はこのタイプに変更するため
こちらから取り寄せました。室内はスチール製、洗面所のみ陶器製を使用しました。業者さんに頼むとコストがかかるので、こちらも知り合いの方に付け替えてもらって・・・(笑)なので休日にしか作業ができず、これを変えるだけでもさらに時間を費やしたのでした。耐久性や利便性を考えると日本製のもののほうが優れているのですが、フランス壁にはこちらのほうが合うと確信していたのでなんとしても使いたかったのです。実際につけてみてやっぱり良かったと満足。さて次はキッチン編へつづく。。。